外壁塗装や屋根塗装のための塗装の素材を扱う会社は多いですが、国内塗料メーカーのトップを独走するといえば「日本ペイント」です。国内だけでなく、世界の市場でも存在感を発揮しており世界5位の規模を誇ります。海外のホームセンターにも日本ペイントの塗料が並んでおり、少々誇らしい気分になりますが、これほどまでにシェアを拡大することができた理由とは何でしょうか?ここではその理由について詳しくみていきたいと思います。
日本ペイントとは
1881年、光明社として誕生し帝国海軍へ船用の塗料を納めており、1898年より日本で初となる塗料工業会社「日本ペイント製造株式会社」へ改編。現在は日本ペイントホールディングス グループと名を変え、表面処理~塗装まで一貫して提供している唯一のメーカーであり、時価総額は1兆円を超える大企業です。
発色やコーティングの技術だけでなく、塗装した場所の温度上昇をグッと抑制する効果のある「遮熱塗料」を開発し実用化されています。さらに、聖徳太子が建立したことで知られる”四天王寺”の平成の大改造にも参加。50年塗り替え不要、無機系と有機系のハイブリッド「アプラウドシェラスターNEO」を開発するなど技術開発面でも大きくリードしています。
人気の理由
信頼
日本で一番歴史のある塗料の会社であり、国内外で活躍する実績はほかの企業とは比べ物になりません。外壁・屋根の塗装は家を守るシールドであり、信頼できる会社に任せたいと思うのは自然なことです。
技術力
長い歴史の中で培われてきた技術力やノウハウを活かし、大企業ならではの研究施設から生み出される塗料は、塗装業に関わるものなら誰もが認める高い品質を誇ります。
豊富なラインナップ
シリコン系やフッ素系、水性などあらゆる塗料から下地まで多彩なラインナップがあり、相性を熟考しなくても一貫して仕上げることができるのも人気の秘密です。カラーの開発にも力を入れており、欲しい色が見つかる確率が高いことも大きなメリットといえるでしょう。
人気の塗料
「外装塗装なら日本ペイントにしておけば間違いない」といわれていますが、特に人気の塗料は何でしょうか?外装・屋根など用途ごとにみていきましょう。
外壁塗装で人気の塗料
ファイン4Fセラミック
日本ペイントが独自に開発した「ターペン可溶2液超低汚染形4フッ化フッ素セラミック変性樹脂塗料」と呼ばれるタイプのフッ素系塗料です。耐久性はもちろん、防藻性に防かび性、耐汚染性や透湿性まで全ての分野で高い評価を受けており、多くの塗装業者が推薦する質の高さが人気の秘密です。
ダイヤモンドコート
UVカットクリヤコーティングで10年後も塗りたてのような美しさを誇り、次の塗装もクリアのみでOK!費用は少々高めですが、トータルで見ればかなりお得になるため、オーナー様にも大きなメリットのある塗料です。日本ペイントが認定した施工店を公表しており、表彰制度などもあり実績をみながら依頼できるというのも嬉しいですね。
ファインシリコンフレシュ
こちらも独自開発の「超低汚染形ターペン可溶2液形アクリルシリコン樹脂塗料」と呼ばれるシリコン系の塗料。特殊セラミックを使用することで超低汚染性を発揮し、防藻・防カビ性にも強く長く愛されている定番商品です。透湿性が高いことで、内部の結露を防ぐことができ、大切な住宅の寿命を延ばす効果があります。
屋根塗装で人気の塗料
サーモアイ4F
人気の高いサーモアイシリーズの中でも一番の人気者であり、トップクラスの耐候性を誇ります。断熱効果も高く、好んで使う業者が多いのも特徴です。
サーモアイSi
下塗りにも遮熱塗料を使うことで高い効果を発揮し、シリコン系の屋根塗料の中で12を争う人気の塗料です。厳しい環境の屋根ですが10年ほどは効果を保つことができ、現在の主流塗料となっています。
ファイン4Fベスト
セラミックと4フッ化フッ素を配合することで15年ほど耐久性を保つことができ、シリコン系と比べて明らかに高い耐久性が人気の秘密です。また、美しいツヤのあるカラーは高級感があり、外観にこだわるオーナーからも指名される事が多いですね。
ファインシリコンベスト
「1液ターペン可溶シリコン樹脂屋根用塗料」というタイプで防藻性や防かび性に優れ、耐UV性機も強化されており、屋根を美しく守りたいという声に応えます。
まとめ
日本を代表する塗料企業「日本ペイント」は、これまで培ってきた技術や多彩な分野の塗装を請け負うことで得たノウハウを、外壁塗装や屋根塗装にも活かしています。塗料の費用は他の企業と比べて少々値が張りますがそれ以上の質があり、「美しさを長持ちさせたい」「家の寿命を延ばしたい」とお考えならチェックするべきブランドといえるでしょう。