外壁は、降り注ぐ雨や塵、紫外線から家を守っているとお伝えしてきましたが、屋根はさらに過酷な環境にあります。塗装は不要と思われている方も多いですが、家の寿命を延ばすには一番気にかけてあげるべきポイントといえるでしょう。
ここでは屋根塗装の役割から、もし実施しなかった場合にどうなるのかといったお話をしていきます。また、屋根塗装を依頼する場所についてもお伝えしていきますので、屋根塗装をご検討中の方も、そういえばそろそろという方も、ぜひ御覧ください。

屋根塗装の役割

屋根塗装には外壁塗装同様、家を守る役割があります。守ることができるのは、下記のような効果があるからですが、いくつご存知ですか?

1・耐久性

風雨や紫外線に365日24時間晒される過酷な屋根の耐久性を高める効果があります。

2・防水・透湿性

屋根に落ちる雨水や雪を防水性を高めることで内部に浸透させることなく、雨漏りを防ぎます。さらに不要な水分は遮断するだけでなく、内側で生まれる湿気は外に逃がす透湿性も大切です。

3・断熱・遮熱効果

外気の温度をダイレクトに室内に届けないプロテクターの役割をしてくれます。

4・セルフクリーニング効果

光触媒塗料など、一部の塗料には雨水や光によって屋根の汚れを落とすという効果がみられます。手間を掛けることなく、綺麗を保てるのは嬉しいですね。

この4つの効果は塗料によって強さや持続時間が異なります。ですが、塗料を定期的に塗り替えることでこのような効果がみられるようになります。

外観を保つ

屋根は家の中でも大きな部分であり、色がぼんやりしていると全体が古臭く見えてしまうことも。定期的に屋根を塗装し直すことで、家を美しく保つことができます。

寿命を延ばす

屋根は紫外線や雨・雪、飛来物などを一身に受け止めるため、家の中で最も痛みやすい場所です。塗装は屋根を守るシールドのような存在であり、痛みを防いでくれます。塗料は種類によって異なりますが5~15年で寿命が訪れ、屋根材を守ることができなくなってしまうのです。

雨漏りを防ぐ

屋根塗装が不十分な屋根は、まさに、傘も帽子もなく一年中屋外に立つのと同じ状態です。防水性がなくなることで雨水を弾く力がなくなり雨漏りが起こって家の内部が腐ってしまったり、漏電が起こったりと危険が伴います。

省エネ

近年、夏は40度を超える日もあるなど異常な暑さが続いています。家にいても暑くてクーラーを付ける方は多いですが、電気代が気になりますね。塗料の中には遮熱性や断熱性効果が高いものもあり、室内温度の上昇を緩やかにし節電効果も期待されます。

屋根塗装をしないとどうなる

屋根塗装をしないということは、家の寿命を縮めることに直結します。色あせて見た目が古ぼけてしまうだけでなく、防水効果が落ちることで雨漏りが発生し、断熱材が使い物にならなかったり、柱や壁が腐ってしまったりと家の寿命を確実に家の寿命を縮め、修繕費もかさみます。また、漏電から火災になってしまうというケースもあり、危険が伴います。
屋根塗装には数十万円の費用がかかり、決して手軽とはいえません。ですが、定期的な塗替えをしないことで、役割を果たすことができず、結果的にさらに大きな修繕費が必要となってしまうことも考えられます。

屋根塗装はどこに頼めばいい

屋根塗装は専門の業者に依頼するのが一番です。塗装と一口にいっても、足場を組んだり、下塗り・中塗り・上塗りと何度も塗らなければならないなど時間も手間もかかります。また、天候や時期によっても微妙に配合や待ち時間を調整するなどプロの技とノウハウは欠かせません。”安い”だけを売りにしている業者に依頼すると、トラブルとなるケースもみられるため

  • 地元に密着しており長年営業している
  • 知人が依頼して満足した

など、評判をチェックして依頼することが大切です。
また、見積もりをいくつかの業者に依頼するというのも大切なポイント!手間はかかりますが、ご自宅の費用相場を知ることができ、見積もりの違いについても見分ける目が育ちます。見積もりがざっくりしすぎている、対応が雑な業者はトラブルとなりやすいため避けましょう。
真摯な対応を心がけ、見積もりについて質問しても分かりやすくしっかりと答えてくれる業者を選ぶことが、成功の第一歩です。

まとめ

外壁塗装と同様に、屋根塗装は家を守るために欠かせないメンテナンスの1つです。塗料や屋根材によっても周期は変わるため、まずは自宅の屋根の周期を知り、次の塗替えに向けて資金や知識を蓄えることをおすすめします。